歯医者さんが教える!根管治療を続けているのに治らない理由①
投稿日:2022年2月18日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol295)
「根管治療を続けているのに、治らないんです」
そんな患者さんが何人もいらっしゃいます。
中には半年、1年続けている人もおられます。
実は「治らない」のには理由があります。
簡単に言いますと次の3つが考えられます。
1.治療法の問題
2.患者さんご自身の問題
3.もともと治らない可能性が高い場合(←わかりやすくするためあえて項目を作りました)
1.治療法の問題
①肉眼かマイクロスコープか?
肉眼で治療するか、マイクロスコープを使って治療するか?だけでも大きな差が出ます。
この選択肢は、例えるなら
目隠しをして治療するか、歯の内部の汚れをよく見て治療するか?です。
悪い部分が見えないなら、治るはずもありません。
②ラバーダム
単純にラバーダムを使えば良いというものではありませんが、
ラバーダムをして正確に消毒するならばかなり歯の中を消毒しやすくなりますし、
逆に治療中の思わぬ汚染のリスクも大幅に下げられます。
③時間
治療時間が短すぎてもダメです。
長すぎても辛いだけですし、逆に感染のリスクも高まってしまいます。
つまり、治療にも適切な時間というものがあるのです。
一方で、一般的には時間が長いほど費用もかかるものです。
そのため、単純に治療時間を長くしてほしい、と歯医者さんにお願いしても
通りません。
その場合はマイクロスコープを使った根管治療について
ご検討ならびに担当医とご相談されると良いでしょう。
④清潔操作(無菌的操作)
これも実はとても重要な要素です。
たとえばラバーダムをしていればOKというわけではない、と述べましたが、
ラバーダムをしてもその表面は雑菌だらけです。
そのため、通常はヨードを塗布して最低3分間作用させて
極限まで無菌的な状態に殺菌しておくことがまず重要です。
同じく、治療中においても清潔な手、なるべく滅菌あるいは消毒された器具を使って
歯の中に余計な雑菌を入れない配慮も必要なのです。
この清潔操作を正しく行うだけでも時間がかかるので③と同じですね。
長くなるので続きはまた後日です。
世田谷区・千歳烏山でラバーダムを使った精密根管治療をする歯医者
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
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