歯科における正しい新型コロナウイルス感染対策②
投稿日:2020年10月30日
カテゴリ:歯科のコロナウィルス対策
こまい歯科では複数の消毒薬をそろえて各種場面に対応しております。
世間一般ではアルコール消毒すればOKだろう、
と考えている方がほとんどかと思います。
日常生活においてはもちろんそれでほぼ大丈夫です。
(ノロウイルスなどノンエンベロープウイルス以外は)
ただ、大きな弱点は唾液や血液などのたんぱく質汚れを落とすことができない点です。
要するに洗浄力がないということです。
歯科ではどうしても唾液や血液などたんぱく質汚れが発生するため、
アルコール消毒だけだと不十分になるのです。
そのため、洗浄力のある消毒薬が必要となります。
ただ、全ての長所を兼ね備えた消毒薬は残念ながらあまりありません。
ジレンマ①
消毒薬A:洗浄力はあるが、殺菌力が弱い。
消毒薬B:殺菌力はあるが、洗浄力がない。
ジレンマ②
消毒薬C:殺菌力はあるが、人体には危険。
消毒薬D:人体には安全性が高いが、殺菌力は弱い。
どの消毒薬もだいたいこういった何かしらのジレンマがあるのです。
当院では
たんぱく質汚れが出る場面では消毒力が一定水準あり、かつ洗浄力のある消毒薬でたんぱく質汚れを除去しています。
その前にもし血液があれば次亜塩素酸ナトリウム溶液を含ませたガーゼでスポット拭きも
しています。
その上でバリアを貼って安全性を高めています。
(このやり方は米国CDCガイドラインに準拠したものです)
アルコールに洗浄力があればとても便利なのですが、仕方ないですね。
この作業を全ての患者さんのどんな小さい処置に対しても
必ず行っております。
その分、後片付けと準備に時間がかかってしまいます。
皆さんをなるべくお待たせしないようにしつつ、
同時に時間のかかる消毒作業も
当院では裏方で必ず行っている
ということを知っていただければ幸いです。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
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