歯の神経をできるだけ残すために②
投稿日:2025年4月30日
カテゴリ:ドクターズブログ
千歳烏山KI歯医者の小泉です。(vol762)
歯の神経をできるだけ残すために、何をすべきか?
を整理してみましょう。
1.普段からできるだけ歯をきれいに保つ。
そのためにセルフケアを徹底し、定期的な歯のメインテナンスも受ける
2.痛くなくても虫歯があって治療すべきレベルなら早く治療する
3.神経のある歯が虫歯治療になった場合、最初からVPTで治療する
では解説です。
1.普段からできるだけ歯をきれいに保つ。
そのためにセルフケアを徹底し、定期的な歯のメインテナンスも受ける
これは私の22年にわたる歯医者人生の経験則でもありますが、
歯をきれいに保っている患者さんは、虫歯の進行がゆっくりだったり
発生がとても少ないです。
すると、歯の神経を残すことができる確率もおのずと上がるわけです。
2.痛くなくても虫歯があって治療すべきレベルなら早く治療する
虫歯の難しいところは、その多くが痛くないのですよ・・・。
そしてあまりしみたりもしなければ、ズキズキしたりもしません。
もし、歯が痛くなったり、強くしみたり、ズキズキするようになってしまったら、
まずその歯の神経はアウトです・・・。
痛くないから大丈夫、と思いたいのは人情ですが、
虫歯はこういう性格なので本当に困りますね・・・。
痛くないうちに、歯医者さんから
「治療すべきです」
と言われたら
虫歯治療は早めにご検討されることをおすすめいたします。
3.神経のある歯が虫歯治療になった場合、最初からVPTで治療する
できればVPTで治療しておくと、万が一の事態に備えることができます。
その万が一とは、歯の神経まで虫歯が到達してしまっているケース。
虫歯を取ると歯の神経が露出してしまう。
そんな時に、VPTであれば歯の神経を残せる確率が出てきます。
しかし、通常の治療ですと、お口の中の唾液が歯の中に入るリスクが高いため、
歯の神経を温存しようにもさらに細菌が歯の内部に入り込んでしまって
温存できる確率が低下してしまいます。
ただしVPT(ラバーダムとMTAを使用)は自由診療ですので、
ご検討されている方は担当医とご相談してみてください。
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