歯医者さんの治療って、どうして回数がかかるの?
投稿日:2025年5月15日
カテゴリ:ドクターズブログ
千歳烏山KI歯医者の小泉です。(vol767)
歯医者さんの治療、どんな治療も1回で全部終わる、
と思っておられる方が意外とおられます^^;
たとえば内科を受診した場合ですとどうでしょう?
風邪やインフルエンザですと1回の受診でお薬をもらって、
だいたいはOK、となるのではないでしょうか?
もちろん、糖尿病とか高血圧症とか高脂血症とか
いわゆる生活習慣病で薬によるコントロールがどうしても必要であれば
毎月受診しなければいけない、ということもありますが・・・。
でも歯医者さんは1回で治るケースももちろんありますが、
治らないケースも多々あるのです。
それにはいくつか理由があります。
1.歯は自然治癒力が全くない。
しかも大半は痛くなってから(悪くなってから)の治療
先ほどの例のように風邪で内科を受診した場合、
お薬を出してもらって、あとは治るのを待つ、となりましょう。
しかし、歯は自然に治ることはありません。
だから、歯医者さんに治してもらうしかないのですが、
歯が壊れた部分が大きいほど、その再建が大変になり、
1回では治せず、歯科技工士さんと協力して歯を再建しなければいけない、
という事態もしょっちゅう起きます。
まして、「痛くなければ大丈夫」と考えている患者さんが
ほとんどなのですから・・・。
だいたいは悪化しきってからの治療となるのです・・・。
もう1歩踏み込んで解説しましょう。
皆さんは「代謝」という言葉をご存知かと思います。
要するに新陳代謝が歯にはないのです。
すなわち、歯の組織は全く入れ替わらないし、新しくもならないのです。
ひるがえって、皮膚なんかは新陳代謝があります。
中学生、高校生あたりは皮膚をこすると垢が出るくらい、皮膚組織の更新が
速いものです。
この差が歯の治療回数がかかってしまうポイントの1つになっています。
2.歯の病気は生活習慣病であることが大半
歯の2大疾患である虫歯、歯周病は生活習慣病です。
内科の例でも、糖尿病、高血圧、高脂血症などの生活習慣病は1回の治療では
治らず、毎月通院する必要が生じることも珍しくありません。
生活習慣病ということは、一発逆転がありません。
虫歯もさることながら、歯周病は特に沈黙の病気とも言われており、
症状がほとんどありませんが、慢性的に進行していきます。
そのため、定期的に歯石を取ったりメインテナンスをしたりすることが大切になります。
これも1回で治療が終わらない理由の1つです。
3.歯を修復する詰め物・かぶせ物などを
歯科技工士さんに作ってもらわなければいけないことが多い
1.でも述べましたが、
歯が壊れた部分が大きいほど、その再建が大変になり
歯科技工士さんと協力して歯を再建しなければいけなくなります。
金属にせよ、セラミックスにせよ、製作にはどうしても日数がかかります。
その作業はまさに職人芸そのもので、時間もかかるのです・・・。
実は他にもまだ理由があるのですが、まずはこの3つだけでも
知っておかれると良いでしょう。
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