歯医者さんが教える!インプラントの歴史|世田谷区千歳烏山でおすすめの歯医者|こまい歯科

新型コロナウィルス対策について

月~土曜日まで毎日20時半まで診療

予防専用ルーム完備

訪問歯科診療対応

天然歯の保存にこだわり

お問い合わせ

マイクロスコープを用いた精密治療対応

03-5315-1188

東京都世田谷区南烏山 5-19-10 賀茂ビル2階

歯医者さんが教える!インプラントの歴史

投稿日:2024年2月26日

カテゴリ:ドクターズブログ

こまい歯科の小泉です。(vol606

 

インプラントを理解する上で知っておくと安心なのが歴史です。

 

古代エジプト、インカでも、抜けた歯の代わりとなるものを

顎の骨に入れていたことが発見されています。

 

1913年、アメリカの歯科医師・グリーンフィールドが

円形のインプラントを開発・発表しました。

 

それからもいろんなタイプのインプラントが開発されましたが

どれも散々だったようです。

 

そしてついにイノベーションが起きます。

それが1952年、場所はスウェーデン。

 

ペル・イングヴァール・ブローネマルク(Per-Ingvar Brånemark )

というスウェーデンの整形外科医が、

犬の実験でたまたまチタンがインプラントと結合することを偶然に発見したのです。

ブローネマルク博士は整形外科医ですので整形外科領域での人間への応用を

一時は考えたようですが、健康保険制度の変革直後の影響、そして

当時のスウェーデン人は入れ歯が多かったことからその状況を打破すべく

まずは口腔内にインプラントを使えるようにしよう、

ということで開発を進めたそうです。

 

ビーグル犬での生物学的、力学的検討を重ね、改良していきました。

 

その様子を知って、

「犬でインプラントがうまくいくなら自分の身体にやってみる」

と言い出した人がいます。

 

それが

世界で最初にインプラント治療を受けた

スウェーデンの整形外科医ヨスタ・ラーソン博士で、当時31歳。

 

ラーソン博士は先天的に歯がほとんど無かったため、若くして入れ歯生活だったそうです。

 

1965年9月にインプラント手術を受け、2006年1月に亡くなるまで

ずっとインプラントを使い続けることができたそうです。

 

ただ、その間に何本かのインプラントは抜けてしまいました。

しかしながら、幸いにも全体的な歯は何とか維持しつづけ、寿命を迎えられたのでした。

 

当時のインプラントは機械研磨されたチタン製のインプラント。

顎の骨にくっつくまでなんと6か月も必要だったそうです。

 

その後インプラント自体は1990年代、2000年代とさまざまな改良が重ねられ、

今はもうほとんど改良の余地がないのでは?というレベルに達しています。

 

実際、当院でも使用しているストローマン社のSLActiveは

最速で手術から3週間後に歯型を取れるのですから。

 

そんな今から振り返ると

「初代のあの旧式インプラントで41年もの長い期間持ったな・・・」

と思います。

 

ちなみに私がスウェーデンのイェテボリ大学に勉強に行ったのが2006年1月。

 

その時に最新のインプラントの1つとしてストローマン社のSLActiveが紹介されていました。

 

そこから18年。

いろんな臨床試験でも問題ないことが証明されています。

 

過去のいろんな人々の努力と英知の上に現代インプラントが成立しています。

当時はブローネマルク博士は批判ばかり受けていたそうですが、彼のおかげで

助かっている患者さんもたくさんおられます。(私もその患者の1人です)

 

感謝しかありません。

 

 

世田谷区・千歳烏山でインプラント治療の経験豊富な歯医者

をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。

トップへ戻る