抜歯と同時にインプラント手術
投稿日:2024年12月12日
カテゴリ:ドクターズブログ
千歳烏山KI歯医者の小泉です。(vol719)
インプラント手術をする際、抜歯をして同時にインプラントを入れる方法があります。
たとえばこちら。
このCT画像は術前の診査時のものです。
何が問題だったか?というと、
歯肉が腫れてきた&歯がぐらつく、
ということでした。
この画像で問題点がわかりました。
それが赤い矢印で示した、赤の点線部分です。
つまり、顎の骨が一部溶け始めていたのです。
なぜ顎の骨が溶け始めたか?というと、歯が折れかかっているからでした。
折れかかっている部分に細菌達が侵入し、炎症を起こしたがために骨が溶け、歯肉も腫れ、
歯がぐらついた、というわけです。
そして術後がこちら。
インプラント手術において、歯を抜いて、少しドリルで骨に穴を開けて
インプラントを入れる、というやり方です。
これはストローマン社のインプラントで、まさにうってつけのケースでした。
一定の条件も満たしたので3~4週間後に歯型を取ることができます。
(他のインプラントですと3か月待たなければなりません。
ストローマン社の独自のSLActiveという製品ならではの技術です)
インプラント手術自体も、抜歯から手術完了まで30分程度でした。
抜歯して即日でインプラントを入れるメリットは、
手術(麻酔)を2回しなくて済むことであり、
ほとんどの場合は糸で縫うこともまずありません。
抗生剤・鎮痛薬も2回飲まなくて済みますので
患者さんへの負担が最も少ない手術法と言えます。
難点は、術者である歯医者さんにはある程度の経験が要求されることと、
歯肉がどのくらい術後に減るか?の予測がしにくい部分があることです。
21年の臨床経験を経て、様々な知識と知恵を総動員して行っております。
例えば顎の骨から何mm、歯肉の頂点から何mmの場所に入ればOK、
周囲の骨の形をどうすべきか?などの細かなポイントをいくつも基準として
持っておいて、それらを1つ1つクリアしていかなければならないことを
知っておりますので、簡単そうで実は難しい技術だといつも思っております。
をお探しの方は千歳烏山KI歯医者までご連絡ください。
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