歯医者さんが教える!歯の移植と再植④
投稿日:2024年4月18日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol633)
歯の移植は、歯を失いかけている、あるいは失った人にとっては
1つの選択肢となりうるものです。
しかし、歯の移植ができる条件というものがあります。
・一番重要なのは親知らずの歯根の表面にある歯根膜を傷つけず温存できること
(親知らずの歯根が複雑ではないこと。親知らずを顎の骨を削らずに抜歯できること)
・親知らず自体に大きな虫歯がないこと。あっても簡単に治せる程度であること
・親知らずと移植しようとしている部分の形が一致しているか、とても近いこと
・移植しようとしている部分の周囲に、邪魔となる構造物(上顎洞、下歯槽神経など)が
存在していないこと
・移植しようとしている部分の顎の骨がしっかり残っていること
・移植しようとしている部分に強い炎症がないこと
・術前術後でお口の中を清潔に保たれていること(歯周病も原則不可)
・年齢が40歳くらいまで。
これらすべての条件をクリアしていれば、うまくいく確率がかなり高いと考えられます。
しかし実際には、まず年齢で引っかかる患者さんが多いです・・・。
私の患者さんでも残念ながら年齢に引っかかるケースが多いですが、
そのリスクを承知で施術を受ける方もいらっしゃいます。
なので、いろいろな治療選択肢を考える中で、いちおう移植という方法も
あるかもしれない、ということは知っておいてもよいかもしれませんね。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
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