ルーペで精密根管治療は可能?
投稿日:2024年4月5日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol626)
「ルーペで精密根管治療は可能ですか?」
と聞かれたことがあります。
実はこの質問、
患者さん数名と、
1人の若手の歯医者さん(←精密根管治療未経験)
から聞かれました。
歯科用ルーペ、私も使っていますが、
さすがに精密根管治療には不向きです。
まず、拡大倍率が全然違います。
ルーペは2~3倍を使う先生が多いですが、
5倍、10倍という先生もいらっしゃいます。
一方、マイクロスコープは約5~25倍まで幅がありますが、
私が精密根管治療でよく使うのは約10~16倍、場合によって約25倍です。
(倍率が単に高ければいいというものではありませんのでご注意ください)
もう1つ決定的に違うのが、術野を照らす光の量です。
ルーペの場合、ヘッドマウントといってルーペと光源となるライトを頭に装着します。
そのため、マイクロスコープと同じ光量を確保するとなると、
ライトがかなり重くなるため実用的ではありません。
実際、ルーペと併用するライトはマイクロスコープのそれに比べて
圧倒的に光量が少ないものです。
ですから、精密根管治療において細部を観察する際に致命的欠点となってしまうのです。
論より証拠で、実際にルーペで歯の内部である根管を観察してみるとすぐわかります。
マイクロスコープと比べたら全然話にならないのです。
ということで、
「ルーペで精密根管治療は不可能です」
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
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