歯がグラグラする時はどうすればいいの?③
投稿日:2022年5月31日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の柴田です。
前回(前回の内容はここから読めます)は、歯が揺れる原因として外傷について説明しました。
今回は、③かぶせ物の脱離について説明します。
③かぶせ物の脱離
グラグラしている歯に金属や
セラミックの詰め物やかぶせ物が入っている場合、詰め物やかぶせ物が取れかけているのかもしれません。
取れかけている原因としては、
1、接着剤の劣化
2、虫歯
3、歯ぎしり・食いしばり
4、噛み合わせの変化
以上の4つが考えられます。
1、接着剤の劣化
かぶせ物や詰め物は取れないようにしっかりと接着剤で固定されています。
しかし、お口の中での詰め物やかぶせ物は非常に過酷な環境に置かれています。
温かいものや冷たいもの、常に唾液にさらされ、食事のたびに噛む力がかかり、時には硬い物を噛む力に耐え、ガムやキャラメルといったくっつきやすいもので引っ張られる力にも耐えています。
このような力により、詰め物と歯の間のセメントが破損したり、唾液によって溶け出したりすることで接着力が弱くなり、詰め物やかぶせ物が取れかかると、歯が揺れていると感じることがあります。
銀歯の場合だいたい5年程度。セラミックなどでも10年~15年ほどで取れる可能性が非常に高まります。
2、虫歯
詰め物の周りに汚れがたまっていると、詰め物と歯の境目から虫歯が進行します。
また、先に説明した接着剤の劣化により、詰め物と歯の間の接着剤に隙間ができ、そこから虫歯ができることがあります。
接着剤が劣化している場合は、非常に多くの場合に虫歯ができています。
詰め物と歯の間に虫歯ができると接着剤が取れてしまうので、詰め物やかぶせ物が取れやすくなります。
3、歯ぎしり・食いしばり
歯ぎしりや食いしばりがあると、歯には非常に大きな力がかかっています。
特に就寝時など無意識下での歯ぎしりや食いしばりは、力をコントロールできないため、人によっては100キロ以上の力がかかっていることもあります。
これだけの大きな力がかかると、詰め物やかぶせ物が破損したり変形して、取れる可能性が高くなります。
4、噛み合わせの変化
詰め物と歯の硬さは同じではありません。
一般的な銀歯は歯よりも固く、長い年月で周りの歯がすり減っても、銀歯の部分だけすり減る速度が遅く、結果的に銀歯の部分だけ力が強くかかるようになります。
力が強くかかるようになった詰め物は、そのままにしておくと脱離してしまいます。
歯がグラグラしている時は、詰め物やかぶせ物が取れかけているのかもしれません。
詰め物やかぶせ物が取れかけている場合は、そのままにしておいても良くはなりません。
早めに歯医者を受診しましょう。
世田谷区・千歳烏山で詰め物やかぶせ物の治療に力を入れている歯科をお探しの方は、こまい歯科までご相談ください。
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