歯医者さんが教える!歯が黒いのは危ない虫歯?
投稿日:2021年12月6日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol260)
患者さんから、
「歯が黒いので虫歯だと思います。治してください」
と言われることが多いです。
ただ、早まってはいけません。
「歯が黒い」から「治さなければいけない」とは限りません。
また、患者さんが「虫歯」と決めつけてはいますが、
実際には
「虫歯ではない」
ということもあるのです。
虫歯は、一般に世間一般の皆さんのイメージだと
黒色=悪い、進行が早い
茶色=虫歯だと思うけど黒色ほど悪くない
色が薄い=良好
という場合がほとんどのようです。
ところが、実際はなんと真逆なのです。
黒色=進行が遅い、もしくは止まっている(※色だけでは重症度の判断にはなりません)
茶色=進行が速い
色が薄い=進行がものすごく速い、特に10代の患者さんに多い
これが正解なのです。
また、歯の色だけで虫歯だと決めつける患者さんがほとんどですが、
実際は違います。
虫歯の定義は歯に穴が開いていることです。
そして、治療の対象になるのはC2になってからです。
(C2初期であっても治療しないほうが良い、という意見もあります。
この辺は話が細かくなるので割愛します)
もしかすると、虫歯と思っているその歯、実は単なる着色だった、
という可能性もありますよ。
また、CO(要観察歯)といって、
虫歯ではないが虫歯になるかもしれない
という状態かもしれませんね。
正確に診査して、総合的に診察した上で診断しないと
正確なことはわからないものです。
慌てないようにしましょう。
する歯医者をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
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