歯がグラグラする時はどうすればいいの?①
投稿日:2022年5月24日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の柴田です。
お口の中のトラブルで多いのは、「痛い」「腫れた」「歯が揺れる」ではないでしょうか。
今回は、歯が揺れる原因と、その対処法についてお話ししたいと思います。
まず、ご自分の指で前歯を軽く押さえると、揺れるような感じがあるかもしれません。
揺れる感じがする。ではなく、実際に揺れているのです。
歯というのは、歯槽骨という骨と歯根膜という薄い膜でつながっています。
それにより、正常な状態でも0.2ミリほど水平に揺れるのです。
これは、生理的動揺といって、心配はいりません。
ただし、大きく歯が揺れる、プカプカと浮いたような感じがする場合は要注意です。
生理的動揺の範囲を超えて、大きく歯が揺れる原因としては、大きく以下の5つが挙げられます。
① 歯周病
② 外傷
③ かぶせ物の脱離
④ 歯根破折
⑤ 根尖病巣
それでは、順番に説明をしていきます。
① 歯周病
歯周病とは、歯を支えている歯槽骨が溶かされていく病気です。
歯を支えている土台である歯槽骨が溶かされると、歯の揺れは大きくなります。
歯槽骨が溶かされる原因は、歯の周りについた歯石やプラーク(汚れ)を栄養として、細菌が毒素を出します。その毒素によって、腫れや歯槽骨の吸収を引き起こすのです。
歯周病は沈黙の病気と言われ、症状が出る頃にはかなり悪化している可能性があります。
動揺が大きくなると元に戻すのは難しく、最悪の場合、抜歯になる可能性もあります。
治療法としては、歯周病の進行を食い止めるために歯石を取ったり、正しい歯ブラシやフロスの徹底といったことが必要です。
歯を失わないためにも、日ごろから正しい歯ブラシ・フロスと、定期的なお口のクリーニングが大切です。
世田谷区・千歳烏山で歯周病・歯のクリーニングに力を入れている歯科をお探しの方は、こまい歯科までご相談ください。
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