患者さんからよくある質問:CT撮影と歯の治療
投稿日:2023年11月20日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol570)
先日はMRIと歯の治療について解説しました。
同じく、歯以外の場所においてCT撮影をする場合に大丈夫か?
という問い合わせもたまにあります。
問題ありません。
CT撮影はX線(レントゲン)撮影の一種です。
MRIはX線ではなく強力な磁場を発生させて機械で信号を読み取って画像化する装置。
だから、MRIとCTはそもそも撮影のメカニズムが根本的に異なるのです。
というわけで、たとえば胸部、腹部、あるいは足など、
身体のどの部位であろうと問題なく撮影できます。
ただし注意点が1つあります。
CTの撮影部位によっては、口の中の金属によって画像が乱れるアーチファクト
という現象が起きる可能性があります。
このアーチファクトは、CT画像において金属を中心に白い線が放射状に広がって見える現象です。
いわばノイズです。
このノイズによって、見たい場所の画像が白い線で邪魔されて見えない、
ということもあるのです。
このことから、お医者さんの中には、
できるだけお口の中に金属の詰め物やかぶせ物を
避けるようにした方が良いのでは?
と主張する先生も散見されるようになりました。
歯医者さん達の間では、もっと前からなるべく金属を使わないように
したほうが良いのでは?(金合金や白金加金合金などの貴金属は除く)
という考え方が広がっておりますが・・・。
ただ、金属をお口の中に入れたからCT撮影しても
きれいに撮影できないというわけでは
ありませんのでご安心ください。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
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