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歯医者さんが教える!歯の神経って取らない方が良いですか?

投稿日:2024年8月29日

カテゴリ:ドクターズブログ

こまい歯科の小泉です。(vol692

 

「歯の神経って取らない方が良いですか?」

という質問がよくあります。

その通りです。歯の神経は取らない方が良いです。

 

しかし、歯の神経が傷んでいたら、話は別です。

 

特にズキズキする、すごくしみる、といった症状が歯の神経の炎症からくる

ものであるならば、歯の神経を取らないといけません。

 

そういう状態における歯の神経は

炎症のせいで組織構造が壊れてしまったり、一部溶けてしまったりしているものです。

あるいは化膿していたりもします。

 

意外と一般の方が知らないのは、

歯の神経には自然治癒力が期待できない、

という点です。

 

なにせ歯の内部は狭いです。そのため血管も細いですし、血流も少ないのです。

 

血流が少ない、ということは免疫力が弱い、ということでもあります。

 

まして、血液が送られてくる経路も歯根の先からしかありません。

 

人体において、ここまで血液の流れを規制されている場所というのは

歯以外ではないのです。

 

いわば、歯の特殊性とも言えましょう。

 

ですから、虫歯で歯の神経に細菌が感染して炎症が起きると、

自然治癒はまず絶望的です。

 

唯一自然治癒できるとしたら、細菌感染が完全に取り除かれ、

歯の神経への血液の流れも悪くない場合に限られるでしょう。

 

それ以外は、時間が経てばたつほど不利になっていきます。

つまり、細菌が歯の奥へどんどん侵入していくということなのです。

 

ということで、

原則は歯の神経はできるだけ温存すべきです。

しかし、ズキズキするとかすごくしみるといった症状の場合、

歯の神経を取らなければならない

となります。

 

 

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