歯医者さんが教える!歯の移植と再植①
投稿日:2024年4月12日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol630)
先日、私を頼ってこられた患者さんで、
ご相談の結果、歯の移植を行うこととなりました。
その際、
「歯根破折は初めてなのでとても困っていました。
インプラント専門とか、インプラントしか選択肢がないところだと
インプラントを薦められると思っていたので、
いろんな選択肢を出してくださって助かります」
とおっしゃっておられました。
冒頭の患者さんの場合、歯根破折歯の修復治療がとてもおすすめできる状況では
なかったことから移植を選択することとなりました。
このように歯根破折は、原則として歯を抜くのが歯医者さんの間では常識です。
しかし、その常識の外を見てみると、
①抜かずに精密根管治療で歯の内部から清掃の上、折れた部分を修復する方法
②歯肉をめくって、外側から直接折れた部分を清掃した上で修復する方法
③一度わざと抜いて、お口の外で折れた部分を清掃し、接着した上で元に戻す方法
(意図的再植法、歯根破折歯接着修復(再植法))
の3つの方法があります。
ただしこれらの方法は実際世界的にもほとんど行われておりません。
「歯が折れた」ということは、
たとえそれを接着して戻しても
やがていつかはまた折れてくる時がやってくるからであり、
それがいつ起きるか?も読めないからでもある、ということだからです。
この歯根破折の治療は、
私もその点がずっと引っかかっておりましたが
患者さんの強いご要望で
私も患者さんもリスクを承知の上で施術するケースも
出てきております。
ただ、施術費用もそれなりにかかりますので
その点も含めて検討されたほうが良いと思います。
歯根破折歯接着修復(再植法)18万円(税込)(保証なし)
精密根管治療(前歯6万3800円/小臼歯8万3600円/大臼歯9万5700円)(保証なし)
に加え、
土台(コア)(保証なし)とかぶせ物(クラウン)(条件満たせば保証あり)
が別途必要です。(当院ホームページ料金表をご参照ください)
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
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