歯に入れるセラミックの種類と違い③（詰め物編）

こまい歯科の小泉です。（vol４２８）​

セラミックスの詰め物（インレー）には

１．ハイブリッドセラミックス

２．emax

３．フルジルコニア

の３つがあります。

１．ハイブリッドセラミックス

２つ前の記事でも述べましたが、

「セラミックス」という言葉が入っているので

よくセラミックスに近いイメージを持ってしまう患者さんもいますし、

なんと歯医者さんの中にもそのように誤解してしまっている先生も多いのです。

しかし、ハイブリッドセラミックスの実態は

コンポジットレジンと呼ばれる樹脂あるいはプラスチックみたいな材質です。

そのため純粋なセラミックスに比べて

劣化が速い

という特長があります。

つまり、寿命がセラミックスの半分程度、年数と共に変色してくる、すり減りやすい、

といった性質があるのです。

また、物理学的解析によると、セラミックスが歯を強くするのに対し、

ハイブリッドセラミックスにはその効果が全くないことが判明しています。

そのため、歯を長持ちさせるという観点でも

ハイブリッドセラミックスは不利です。

唯一、純粋なセラミックスに比べて利点があるとすれば、

価格が安い

という点です。

２．emax（ノーマルクラス／Sクラス）

当院のセラミックの詰め物で最も良く出るのがこちら。

当院ではノーマルクラスとSクラスがあり、よく違いを聞かれます。

一番は品質。

Sクラスは本当に信頼性の高い、優れた技工士さんにしか発注しておりません。

結局は職人技で、技工士さんによって相当の技術差（実力差）があるからです。

特にセラミックのインレーは高度な技術と経験が要求され、意外と難しいポイントが

複数存在します。

だからこそ、Sクラスのセラミックインレーは名工クラスの技工士さんに依頼するわけですが、

技工士さんにお支払いする報酬もノーマルクラスに比べて約２倍高くなっています。

もちろんノーマルクラスがそこまで悪いわけではありませんが、

比べると歴然とした差があるのもまた事実。

というわけで、当院では２つのクラスを設けております。

３．フルジルコニア

当院の白い詰め物の中で最も価格が高いですが、

正直なところ、あまり患者さんにはおすすめしておりません。

ベストはやはりemaxインレー（Sクラス）です。

ただ、歯ぎしりや噛む力が飛びぬけて強くて、どうしてもemaxでは割れてしまう、

けれど金属は嫌だ、という患者さんに対してのみ、あえて入れるケースはあります。

欠点は２つで、１つは色がとにかく合わないこと、もう１つは歯に対して硬すぎる

ということです。

世田谷区・千歳烏山で審美治療・セラミック治療が得意な歯医者

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