歯医者さんが教える!できるだけ歯を抜きたくない方へのアドバイス②|世田谷区千歳烏山でおすすめの歯医者|こまい歯科

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歯医者さんが教える!できるだけ歯を抜きたくない方へのアドバイス②

投稿日:2021年5月6日

カテゴリ:ドクターズブログ

こまい歯科の小泉です。(vol161)​​​

 

抜歯が必要、と言われた場合にどんな状態だと思いますか?

1.歯根が縦に折れている

2.歯根が横に折れている

3.歯根の先に大きな病巣がある

4.歯があまり残っていない(短い、小さい)/虫歯を取ると歯があまり残らない

5.歯の周りを支える顎の骨が少ないかほとんどない

6.その他

 

1つずつ見ていきましょう。

 

1.歯根が縦に折れている

これはかなり多いです。

 

歯肉が腫れる、痛い、噛めない、歯が動く、などの症状が出ることが多いです。

痛みも腫れもないが、噛めない、というだけの症状の方もいらっしゃいます。

 

それで本題の治療法は?ということですが、

 

原則は・・・残念ながら、抜歯です。

 

特に、完全に縦に割れてしまって、1本の歯が2つに分かれてしまっているケースは

成すすべもありません。

 

割れた歯根を接着して抜いたところに戻す方法がある!

とおっしゃる方もいますが、私は全くおすすめしません。

 

なぜ歯が割れたのか?を考えた時にヒントが出てきます。

 

それは略式ながら次の計算式で推測できるのではないでしょうか?

(歯への負担)≒(かみ合わせの力による疲労蓄積)+(食べ物による負荷の疲労蓄積)

        +(虫歯あるいは詰め物やかぶせ物の大きさや位置による応力集中の負荷蓄積)

 

このうち、

(かみ合わせの力)≒(歯ぎしり)+(日々の咀嚼時にかかる力)

          +(歯牙接触癖)+(かみ合わせの接触様式)

に分解できるでしょう。

 

このかみ合わせの力はあなどってはいけません。

 

歯ぎしり1つとってみても、とんでもない力が発揮されてしまうこともあるからです。

 

そしてそれまでの人生で歯が生えてからずっとずーっと毎日毎日歯に負荷がかかり続けています。

 

これらを総合して歯にかかったトータルの負担(蓄積疲労)を思った時、

いくら歯科用の接着用ボンドで割れた歯の破片どうしを元にくっつけたところで、

またいつかは接着部分が壊れてくるのが目に見えていませんか?

 

しかも壊れるのがいつか?は全く予測がつかないのです。

 

だからさすがにこれは歯科医師として責任を持てるような治療法ではない

と私は考えています。

 

ただし、歯の折れ方によっては治療が可能なケースもあります。

 

歯が縦に折れていると言っても、

実は案外歯肉の下ではあるけれど浅いところまでで止まってた、

なおかつそれが前歯、というケース

であれば、希望が出てきます。

 

いずれにしても厳しいケースですが、まずは担当医にご相談いただくのがよいでしょう。

 

世田谷区・千歳烏山でなるべく歯を抜かない歯医者さんを

お探しの方はこまい歯科までご相談ください。

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