歯医者さんが教える!セラミックの種類の違い②
投稿日:2021年2月8日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol123)
セラミックの種類の解説2日目です。
2.オールセラミック
以下の3つに大別されます。
(1)CADCAM
①長石系セラミックブロック削り出し(例:セレック)
②ジルコニア
1)ジルコニアフレーム+陶材焼き付け
2)フルジルコニア
(2)キャスタブル(例:emaxプレスなど)
(3)陶材(築盛)
オールセラミックという単語は、一般に構造物に金属が一切含まれていない、
という意味です。(「オール(all)」=「全部」)
(1)CADCAM
コンピュータ上でデザインし、機械加工して作成するものです。
①長石系セラミックブロック削り出し(例:セレック)
有名なのがセレックでしょう。
セレックはドイツのシロナ社が開発したものです。
もう20年以上前から存在しており、バージョンアップされながら使われています。
特に日本ではここ15年くらいの間に扱う歯医者さんが増えた感じがします。
【素材】長石系セラミック
【曲げ強度】120Mpa程度
現代のセラミック治療においては比較すると強度的には弱い方です。
ただ、セラミックのブロックを削り出して作成しているため、それなりの強度はあります。
【セールスポイント】即日作成・即日装着
「歯を削ったらその日その場でセラミックを機械に削らせて
詰め物かぶせ物を作り、余裕があれば即日に装着する」というものです。
ただ、当院では扱っておりません。
というのも、次の2点に難があるからです。
①セレックは精度が未だに不十分なところがある
⇒歯とぴったり合う適合性、かみ合わせの精密さ、強度、色合い、
いずれも当院の先生方が求めるレベルには達していません。
特にかみ合わせはセラミックを削り出す工程から
どうしても大雑把な形になってしまうため、手作りに比べると
精度が大きく落ちてしまいます。
②セレックだと治療のアポイントが突然発生しますが、当院では
1つ1つの診療を丁寧に行っており、予約も埋まっているため、
突発的にアポイントが発生しても対応できません。
これらの点から当院ではセレックは採用しておりません。
②ジルコニア
※後日解説します。
の方はこまい歯科までご連絡ください。
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