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歯医者さんが教える!マウスピース矯正のデメリット②

投稿日:2024年8月15日

カテゴリ:ドクターズブログ

こまい歯科の小泉です。(vol686

 

マウスピース矯正において、私自身すごく気になるのが

歯を削る(IPR(Interproximal reduction))場合が多い

という点です。

 

IPRがさも当たり前のように行われているようではありますが、

やはり歯を削ってしまうのは事実です。

 

歯を削るのが歯の表面であるエナメル質の範囲で、

1つの面に対して0.2~0.5㎜の幅で行われます。

 

一方で、エナメル質自体の厚みは、下図のように前歯で0.3~1.3㎜と幅がありますが、

IPRで削る場所は0.5~1.2㎜程度の厚みだだそうです。

(日本人前歯 におけるエナメルの厚 さに関す る研究,佐藤亨ら 1997より引用)

 

しかし、IPRの際には、削る角度・向きをかなり気をつけないと

エナメル質が無くなってしまう場合もありうるので要注意でしょう。

 

また、エナメル質の表面は成熟して虫歯に強くなりますが、

エナメル質内部は表層ほどは虫歯に対する抵抗力が弱いです。

 

だからIPRしたら虫歯予防にはいっそう気をつけなければなりません。

 

また、IPRすることで歯の形が変わります。

イメージは正方形が長方形になる感じです。

 

最終的には

全体の歯並び+個々の歯の形=見た目の美しさ

となるでしょうけれど、あんまりIPRをやりすぎると歯が長くて角張った印象に

なってしまいがちです。

 

この点は女性においては特に事前に留意しておく必要があるのではないか?

と思います。(女性の歯は一般に丸くて可愛らしい傾向があるため)

 

【注意】

私はIPRを全否定しているわけではありません。

あくまでデメリットを解説しています。

デメリットを知ったうえで慎重に行うなら問題ない/やむを得ない、

と考えております。

 

 

 

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