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患者さんの質問「歯の神経を温存できますか?」

投稿日:2023年7月27日

カテゴリ:ドクターズブログ

こまい歯科の小泉です。(vol527)

 

患者さんの質問やご希望で、

「歯の神経を温存できますか?」

「歯の神経をできるだけ取りたくないのです」

というのが多いです。

 これはケースによって全然違いますから、その点をまずよくご承知おきください。

 

 キーポイントは「歯の神経の元気度」です。

 

 全身の健康で考えてみてはどうでしょうか?

 

 例えば、

・今日は絶好調!

・身体が軽くて、とても気分が良い。

・悪いところがないような気がする

といったように、身体が好調な状態というのがありますね。

 

逆に

・重い病気にかかっていて、余命あと数か月と言われている

というような、例えばガンの末期のステージのような状態もありますよね。

 

歯の神経もこれと同じなのです。

 

歯の神経が「健康そのもの」「元気元気!」という状態なら、おそらく歯の神経を残せるでしょう。

 

逆に、歯の神経が「もう死にそう・・・」という状態なら、

さすがにどんな治療をしても歯の神経を残すことはできません。

 

では何を基準に判定するか?

 

・今までの症状の経緯(ズキズキ痛んだことが今までなかったか?)

・冷たいものや温かいものの刺激に対してちゃんと温度を感じるかどうか?

・電気診(←ただし否定的な専門家もおられます)で反応があるか?

・レントゲンやその他検査

 

これらの診査結果で判定するわけです。

 

ただ、何事も100%の信頼度で当たるわけではないように、

これらの結果の判定をもってしても事前にわかるのは90%程度。

 

つまり、数値だけで言えば10%の確率で診断は外れるとも言えます。

 

実際にはいろんなケースがある以上、

あくまでこれらの数値は参考でしかないので、

あとは虫歯を取り除いた時に神経が露出するか?

露出しないにしても神経の赤色が見えるかどうか?

露出したとして、健康な歯の神経が残っているのか?などなど、

顕微鏡を通していろんなことを観察しながら判定していくほかありません。

 

さらには、治療後の反応も重要です。

 

良好に経過するのか?症状が変わらないのか?それとも悪化するのか?

どう出るか?こればかりは神様の判定を待つしかないのです。

 

 

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