歯医者さんで入れるセラミックはこうして作られる①
投稿日:2020年11月11日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol83)
歯医者さんで入れるセラミックって
いったいどうやって作られているんだろう?
今日はそんな疑問にお答えします。
歯医者さんで歯型を採ったら、石膏模型を作ります。
そして技工所に模型が送られます。
模型のさまざまな準備をした後、まずはワックス(ロウ)で
歯を形作っていきます。
気の早い人は
「なんだ、真ん中の歯に隙間があいているじゃないか!」
と勘違いする人もいるかもしれませんね。
このワックスは、ジルコニア製の「フレーム」をつくるためのものなのです。
「フレーム」というのは「枠」という意味ですね。
次のステップを先にお見せするとこんな感じです。
じゃあ、隙間が空いている部分はどうするの?
ということですが、心配ご無用です。
この「フレーム」の上にセラミックを盛り上げていくので、
それで最終的な色と形が決まるのです。
このフレームを作るまでの作業は、
例えて言えば写真や絵の額縁と用紙を準備するためのもの
です。
でも、額縁と用紙だけだったら、
何の写真だったり絵だったりするか
まったくわかりませんよね?
また、歯のかぶせ物は建築にも例えられますが、建築で言えば基礎の部分です。
どんな方向、どんなかみ合わせの歯を作るか?など最終形を考えながら逆算して
フレームを作るわけです。
このフレームのためのワックスを作るまででも、
あっという間に1時間、2時間・・・と時間がかかってしまいます。
全部手作業、手作りですから。
同時に、いろんな患者さんの歯を作っていかないといけないので
歯科技工士さん達も大変です。
こまい歯科までご連絡ください。
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