歯のクリーニングにおけるよくある誤解②
投稿日:2024年4月24日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol636)
2.歯石を取ると歯も削れるの?
→このような誤解をする方も案外おられるようです。
まず、歯が削れることはありませんのでご安心ください。
厳密に言えば、歯肉の下の歯石を取る場合であれば、歯がごくわずかに削れるのは事実です。
なぜなら歯肉の下深くに歯石がついている場合、その歯の部分は歯根であり、
歯肉より上のエナメル質に比べると大幅に軟らかい部分だからです。
その軟らかい部分とは、表面がセメント質、そしてその下が象牙質となっています。
ハンドスケーラーと呼ばれる、手で歯石をゴリゴリ取る処置があります。
その際、セメント質はあっという間に取れてしまいます。
さらに続けると、その内側の象牙質も少しずつ削れていくわけです。
これが「歯が削れる」という意味ですが、削れるとは述べましたが心配は無用です。
というのは、使用する器具や力によっても異なりますが、
削れる量はほんの数~数十μm程度だからです。
そんなことよりも、
歯医者さんの業界で有名なのが
「歯石が大量についていた人の歯石を取ったら、歯を削られた!と怒り出す患者さんが
ごく稀にいるらしい」
というお話です。
これはせっかく歯石を取ってもらったのに不愉快になった患者さんにとっては
もちろん残念なこととは思いますが、
同じく施術した歯医者さん・歯科衛生士さんにとっても
大変不幸なお話だと思います。
このような誤解が起きないことを切に願うばかりです。
をお探しの方はこまい歯科までご相談ください。
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