歯医者さんが教える!歯を治したら一生悪くならないの?③
投稿日:2021年10月29日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol245)
歯を治したら一生悪くならない可能性が唯一あるのが
金合金、白金加金で作られた詰め物やかぶせ物です。
しかし、実は3つ重要なことがあります。
1つは虫歯と歯周病の細菌感染対策。
2つめは歯ぎしり食いしばり対策です。
3つめは、治療する歯の神経があること。
(神経がないにしても歯の量が多ければ多いほど有利)
虫歯も歯周病も細菌感染症です。
(もっとも歯周病は細菌感染だけでは説明がつかない部分があり、
米国では新しい概念が登場してきたようです。
日本でも一部では既に知られています)
だから
「歯をしっかり磨きましょう!」
「歯と歯の間もフロスや歯間ブラシでお掃除しましょう!」
ということは皆さんご存知のことと思います。
また、自力ではお掃除しきれないものだから、
「定期的に歯医者さんで歯石取りなど清掃を受けると良いですよ」
と言われているわけですね。
こういうことをちゃんとやらないと、どんなにいい詰め物やかぶせ物を
しても悪くなるのは目に見えています。
また、歯ぎしりや食いしばりもやっかいです。
歯を強烈な力で揺さぶったり、
金づちでひっぱたいたりしているようなものです。
1日、1週間、1か月は大丈夫かもしれません。
でも1年、5年、10年ではどうでしょう?
10年、20年、30年では?
さすがにどんな材質のものであっても、劣化してきそうなことが
想像つきませんか?
とはいっても、金合金、白金加金はやわらかい金属ですので、
うまく歯と一体化すると、絶妙な加減で削れて歯となじみつづける
ということもよく経験しています。
いずれにせよ「一生大丈夫」などと思わず、定期的に検診を受けて、
毎年1歩ずつ確認するしか手立てはありません。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
■ 他の記事を読む■