歯医者さんが教える!麻酔が効く時と効かない時の違い
投稿日:2023年4月3日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol489)
「歯医者さんで治療したら、いつもは麻酔が効くのに、
1回だけ麻酔が効かないことがあった」
そんな経験はありますか?
実はこれにはいくつかの理由があるのです。
一番良くあるのが、歯が痛くなってから歯医者さんに行った場合で
なおかつ痛い歯が下の奥歯です。
まず、誰でもそうですが、歯の麻酔が効きやすい場所、効きにくい場所、
というのがあります。
上顎は効きやすく、下顎は効きにくい。
前歯は効きやすく、奥歯は効きにくい。
こんな法則があります。
この法則は、人間の身体の構造のためです。
そしてもう1つ、麻酔が効く・効かない、を左右する
決定的な要素があります。
それは炎症の度合いです。
たとえば親知らずが腫れて痛い、という場合。
この場合、親知らずの周りには、すでに炎症が起きていて、
しかもその炎症は急性です。痛みが出ているからです。
この炎症にも程度があります。
炎症の範囲がスポット的に小さいのか?
それよりも大きい、歯2本分にまたがる範囲の炎症なのか?
歯5本分にまたがる範囲の大規模な炎症なのか?(←これは入院レベルです)
この3つの例だけでも、炎症の程度にかなりの差があることが想像つきますでしょうか?
炎症の程度が小さく、慢性炎症ならば、麻酔は効きやすいでしょう。
逆に、
炎症の程度がとてもひどく、しかも急性炎症ならば、麻酔しても効かないはずです。
ということで、麻酔が効く・効かないを左右する要素というのは
意外とあるのであって、いつでもどこでも、一律に麻酔が効く、
と思ったらそれは間違いなのです。
その辺は歯医者さんも知識として当然知っており、経験もありますので
ご安心ください。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
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