歯医者さんが教える!精密根管治療にしかできないこと②
投稿日:2023年8月25日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol540)
3.破折器具の除去
根管と呼ばれる細い管に
ファイル(昔はリーマーという器具がメインだった)という
極細の器具を挿入して治療するのが一般的です。
ごくごく稀にですが、挿入した器具の一部が折れて歯の内部に
取り残されてしまう場合があります。
たとえばこちら。
破折器具を赤く塗ってみると・・・
もちろん、このような器具の破折は歯医者さんなら全員起こしたくないと
思っていますし、そうそう起きるものでもありません。
この根管治療のシステムからすると100%回避することは不可能です。
器具自体は滅菌されたものを使うのが通常とされていますから
それが仮に折れて歯の内部に残ってしまったとしても、
それ自体が悪さをすることはありません。
しかし、破折器具が残っている歯根の感染があるせいで歯根の先に炎症が
起きていた場合がやっかいです。
その場合は、破折器具を取り除かなければなりません。
ところがこの破折器具を取り除くのは容易ではなく、根管治療の中でも
かなり難しい治療の部類に入ります。
そして、破折器具を取り除くには
マイクロスコープをのぞきながら微細な器具を用いて行う方法しか
ないのです。
つまり、破折器具を取り除く唯一の方法が
精密根管治療なのです。
※精密根管治療ならかなりの確率で破折器具を撤去することが可能ですが、
どうしても撤去できない場合もありますのでその点は予めご承知おきください。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
■ 他の記事を読む■