歯医者さんが教える!親知らずの由来とは?
投稿日:2020年12月2日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol90)
先日、うちの職員に患者さんから次の質問がありました。
「親知らずって、どうして親知らずって言うの??」
親知らずは歯科的には第三大臼歯と呼びますが、
この第三大臼歯が生えるのは
20~25歳頃。
一方、昔の日本人は寿命が短かった、なんて言われていますね。
たとえば江戸時代は平均寿命が32~44歳だった、と言われているようです
(正確な統計は明治時代以降でないと存在しない)。
織田信長が有名な謡曲「敦盛」の一節で
「人間50年 下天のうちをくらぶれば夢幻の如くなり」
とうたっていることからも寿命がうかがえます。
※ちょっと脱線しますが、実際には江戸時代において皆32~44歳くらいで亡くなった、
というわけではないそうです。
昔の日本(世界的にもですが)乳幼児死亡率が非常に高かったため、
平均の数字が引きずられただけのようです。
実際には50歳過ぎ、中には60歳とか70歳くらいまで生きている人もそれなりには
いたようです。
そして
「昔はこの20~25歳になる頃には、生みの親が亡くなっていることが多い」
ということから、
親知らず
という名称がついたのだそうです。
あとは余談ですが、智歯という言葉があります。
英語では"wisdom tooth"といいます。
1人前の分別ができる年ごろに生える歯
ということでついた名称だそうです。
親知らずは中途半端な生え方をするとやっかいですが、
まっすぐ生えてきて歯肉からしっかり露出し、しかも一度も歯肉が腫れないのであれば
残す価値は十分あります。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
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