歯医者さんが教える!歯の神経を残すことができなさそうな症状とは?
投稿日:2023年9月20日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol552)
歯の神経を取ると歯の寿命が縮まる、ということは
ほとんどの方が理解されているように感じます。
ただ、歯の神経を何が何でも全部のケースで残せるか?というと
残念ながらそういかないこともあります。
では、歯の神経を残すことができななさそうな症状とは
いったいどういう症状でしょうか?
一番明確なのは
温かいものが問題の歯に行くとズキンズキンする
です。
こうなってしまうと、いくら歯髄保存療法(VPT)で
ラバーダムをして厳密な無菌的治療をしながらMTAセメントを使っても
歯の神経は助けられません・・・。
なぜなら、歯の神経組織は既に炎症が進んでしまっていて、
一部で組織が崩壊していることもあるからです。
同じく厳しいのは、
冷たいものでズキー-ーンとしみる
場合です。
知覚過敏でもひどい場合にはそういう症状が出ることも稀にありますが、
その場合には対応策を打っても改善しなければ、こちらも同じく歯の神経組織に
問題があるかもしれません。
そして最もやっかいなのが
虫歯の治療をしたら余計にしみるようになった・ズキズキするようになった
というケース。
これは、もともと既に歯の神経に炎症があったももの、
その炎症が慢性状態だったところに
治療の刺激が加わったことで
炎症が急性化した
という現象が起きた、とまずは考えられます。
このパターンは事前の診断にも大変苦慮するような難易度の高いケースが頻発するので
患者さん泣かせ、歯医者さん泣かせでもあります。
世田谷区・千歳烏山でVPT・歯髄保存療法・歯髄温存療法をする歯医者
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