歯医者さんが教える!セラミックの種類と特徴②
投稿日:2024年7月31日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol679)
今日はセラミックの詰め物とかぶせ物の種類について解説します。
まずセラミックといっても主に次の3つの材質があります。
①陶材
②ジルコニア
③二ケイ酸リチウムガラスセラミックス
詰め物(インレー)においては、②と③が使われています。
②のジルコニアの詰め物(ジルコニアインレー)は
【良い点】・まず割れない
【悪い点】・歯に対して硬すぎるので、入れた歯、かみ合わせの歯に負担が大きい
・歯の形が平ら・丸くなる
・歯の補強効果があまり見込めない
・色が合いにくい
③の二ケイ酸リチウムガラスセラミックスは
【良い点】・割れにくい
・歯の強度に近いので負担が少ない
・歯の補強効果も高い
【悪い点】・ジルコニアよりはずっと色を合わせやすいが、限界もある
現状、CADCAMで使われるセレックとemaxプレスの2つが有名です。
★セレック
【曲げ強度】120Mpa程度
長石系セラミックです。次のemaxプレスと比較すると強度的には弱い方です。
★emaxプレス
【曲げ強度】400~500Mpa
エナメル質が350Mpa程度なので歯の強度に最も近いセラミックと言えます。
この2つで比較すると、私ならemaxプレスを選びますね。
セレックは1日で治せるのがセールスポイントではありますが、
強度、精度共にemaxプレスには及びませんし・・・。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
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