歯医者さんが教える！インプラントの難易度が高い歯の場所とは？

こまい歯科の小泉です。（vol６７５）

インプラントはだいたいの場合は問題なく施術できます。

ただ、難易度の高い場所というのは存在します。

それは

・上の前歯の真ん中から２番目

・下の前歯

であることが多いです。

これらの場所がなぜ難しいか？というと、

元々顎の骨の厚みが薄い場合が多いからです。

しかも

「痛くないから抜きたくない」

という方がとても多いのですが、

そういう場合はそのほとんどが相当悪化してから抜歯することになり、

顎の骨がさらに溶けてしまうわけです。

あまりに薄いと、顎の骨を増やす手術が必要となりますが、

それでも増やせる顎の骨の量には限度というものがあります。

そうした時に、それでもインプラントを入れるとなると、

細い直径サイズのものを使用することになります。

当院ですと、ジンマー社とストローマン社の２社がありますが、

ジンマー社で一番細い直径のものは3.7㎜

ストローマン社で一番細い直径のものは2.9㎜

です。

一般の方にとってはたった0.8㎜の差に思われるかもしれませんが、

インプラントにとってはこの0.8㎜の差であってもかなりの違いです。

顎の骨に埋めるフィクスチャー（チタン製スクリュー）の外側には1㎜の顎の骨が最低でも

欲しいところです。

もし顎の骨の厚みが6㎜の場合、フィクスチャーのサイズを考慮すると、

3.7㎜の直径だともう1㎜程度しか残らない計算となります。

これが2.9㎜の直径だと1.4㎜の厚みを確保できる計算になります。

顎の骨は硬いので、0.4㎜の差であってもかなり違いが出てくるのです。

難易度の高い場所ではできればストローマン社のインプラントを使いたいところです。

世田谷区・千歳烏山でインプラント治療の経験豊富な歯医者

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