歯科の保険診療と自由診療における時間と手間暇の違い
投稿日:2020年2月7日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol18)
私はこれまで4件の歯科医院で働いてきました。
そのうち、1件は多少の違いはありますがこまい歯科と近い診療スタイルでした。
他の2件は患者さんを1時間に3、4人診療するスタイルの歯科医院でした。
比べるまでもなく違いが多くあります。
一番感じたのは時間です。
1時間に1、2人患者さんを診る歯科医院(タイプA)
1時間に3、4人患者さんを診る歯科医院(タイプB)
とでは全く違ってきます。
タイプAはやはり時間をたっぷり使えるのが大きいです。
だから、患者さんのお話をゆっくり聞くことができます。
そして、説明も丁寧に行いやすいです。
*話が長くなると、さすがにタイムオーバーになりますが・・・。
治療する時間も長く取れるので、繊細かつ丁寧な作業が可能となります。
アメリカやドイツ、スウェーデン、ノルウェーなどの歯科先進国はもとより、
近年では中国や東南アジア各国でも、こちらのタイプAが一般的になっています。
タイプBは、とにかく時間がありません。
うかうかしていると次の患者さんが
どんどん来てしまうので、テキパキとこなさなければなりません。
まるで流れ作業のようになりがちです。
説明もなるべくコンパクトに短く、
早く終わって治療に取り掛かりたい、と
思っていました。
そうしないと診療が回らないんですもの・・・。仕方ありません。
厚生労働省の定めた保険診療は経費を相当低く抑えられてしまっているため、
このタイプBの診療スタイルでないと
とてもではないですが歯科医院の経営が成り立たないからです。
どちらが優れているとか、
そういうことを言うつもりはありません。
どちらにも良い点悪い点があるからです。
ただ、
ちゃんと治したい、
説明をきちんとしてほしい、
丁寧に施術してほしい、
歯をなるべく削りたくない、
長持ちする治療を受けたい、
という方は
タイプAの歯科医院が向いています。
その代わり、それらにかける時間と労力に対して費用もかかります。
この点も自費診療の価格に反映される要素の1つなのです。
我々歯科医師の本音からすると、材質もさることながら、
この診療にかける時間と労力もそれ以上に重要だし、
患者さんにもっとご理解いただきたいと思っているのです。
さらに言えば、
歯科衛生士、
歯科助手、
受付、
事務、、、。
さまざまな職種の職員たちがかける労力もまた
診療の質を左右する大きな要素の1つでもあります。
これもまた同じく忘れてはなりません。
世田谷区・千歳烏山でつめ物・かぶせ物が上手な歯医者をお探しの方は
こまい歯科までお問い合わせください。
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