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歯医者さんが鬼滅の刃で感じた歯のこと③

投稿日:2020年12月14日

カテゴリ:ドクターズブログ

こまい歯科の小泉です。(vol97)

 

鬼滅の刃、絶好調のようですね。

子供達だけでなく、大人のファンも多いですね。

場合によってはおじいちゃんおばあちゃんも好きな人がいるようです。

鬼滅の刃に出てくる鬼たちは、ある条件をのぞいては不老不死ですよね。

(ネタバレすると嫌な方のためにその条件は書きませんが)

 

しかし、私達人間はやがて老い、そして死んで土に還ります。

 

現代社会では自宅で死を迎える割合が減ったこと、核家族化の影響から、

「死」を身近に感じる機会がとても少なくなり、自分達が老い、やがて死ぬことから

目を背けがちなのかもしれませんね

 

実は歯も生き物です。

 

歯は一生持つ、みたいなことを平気で考える人が多いようですが、

大事にしないと一生持つとは限りません。

 

人生100年時代です。

 

100年持つものって、何があるでしょうか?

 

鉄筋コンクリート造りの家が47年

木造 20年

家電製品10年

デスクトップパソコン5年

スマホ2~5年

 

だそうですね。

 

ただ、家は100年以上現存している建物がありますが、数は少ないですよね。

そして、必ずだれか人間の手が入ってメインテナンスし、修繕して延命されているわけです。

 

だから、メインテナンスフリーなどというものはありません。

 

歯も同じです。

 

歯は毎日、ガシガシ食べ物を噛むのに使われます。

冷たい4℃のアイスクリームが来たかと思えば、

50~60℃の熱いお茶が入ってきたり。

 

おせんべいやフランスパンのような硬い食べ物が来たり。

そして、水分と栄養が豊富で、雑菌とカビだらけ。

 

世界中見渡しても、お口の中はなかなか過酷な環境ではないでしょうか?

 

年配のとある歯医者さんが言っていましたが

「我々人間の歯は95歳まで持つようにはできていないんじゃないのだろうか?」

と。

 

私も18年様々な患者さんを診て来て、肌で分かる気がしました。

 

だからこそ、

歯を長持ちさせるためには定期検診とメインテナンスをきちんと受ける、

自宅では念入りに日々のお手入れをする、

甘いものを頻繁に食べないようにする、

歯を傷めるような木の実やフランスパンなど硬すぎる食べ物は極力避ける、

などといった努力をしないと、

年を重ねるにつれてどんどん歯がダメになっていくのは

無理もないのではないか?

と思うのです。

 

人生は長い長いマラソンです。

 

親からもらった大事な歯、くれぐれも大切に使いましょう。

 

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