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歯医者さんが教える!虫歯が黒くなる理由は?

投稿日:2021年12月8日

カテゴリ:ドクターズブログ

こまい歯科の小泉です。(vol261)​

 

虫歯が黒くなるのには主に理由が2つあります。

虫歯菌が栄養素を取り込んで代謝する際にいろんな物質ができます。

 

そのうちの1つが硫化水素。

 

この硫化水素、鉄分と反応して硫化鉄になりますが、この物質が黒色の正体です。

 

そしてこの硫化鉄が歯の成分の1つであるコラーゲンに付着して

虫歯がだんだん黒色に見えるようになるのです。

 

一方、歯の一番外側はエナメル質と呼ばれる層があり、

コラーゲンに代表される有機質成分は

わずか2%。とても少ないです。

 

そのため、エナメル質に限局された虫歯(=C1)だと

生化学的にはエナメル質虫歯は硫化水素によって黒くなりにくい、

ということが理論上は言えます。

 

ではどういう虫歯だと硫化水素で黒くなりやすいか?というと、象牙質に到達した場合です。

 

象牙質は有機質が30%ほどもあるので、先ほどの硫化鉄が溜まりやすいわけです。

 

だから黒色になりやすいのですね。

 

もう1つ、硫化水素以外で虫歯が黒くなる場合もあります。

それはお口の中に入り込む食事由来の色素と、細菌が作り出す色素の2つです。

 

そのため、黒いから象牙質まで達する虫歯だ、

と決めつけてはいけないのです。

 

★今日のポイント

・虫歯が黒くなる原因は硫化鉄と色素

・黒いから虫歯が深いとは限らない

 

世田谷区・千歳烏山で予防歯科に力を入れている歯医者 

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