歯医者さんが教える!根管治療におけるマイクロスコープと肉眼の違い③
投稿日:2021年3月22日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol145)
Q:根管治療(※)で、マイクロスコープと肉眼での治療って、
そんなに違うんですか?
(※歯の神経を取る処置あるいは歯根の消毒)
決定的な違いの3つ目は、ラバーダムです。
ラバーダムは使用するしないの違いだけで
治療成功率が50%を超えるか超えないか?
くらいの違いが出てしまう、という研究もあります。
相当気をつかって、お口の中もそんなに唾液が出ない場合であれば
もしかするとラバーダムを使わなくても
ある程度は清潔な操作ができて、
その治療はうまくいく場合があるかもしれません。
しかし、大多数の場合は違います。
お口の中は唾液だらけ。
気がつくと、治療器具も唾液まみれてしまうこともあります。
あるいは、隣の歯の表面に付着している細菌が、治療している歯の中に
間違って流れ込んでしまうこともあるかもしれません。
一方、ラバーダムを使う場合は、
私の場合はですが、
治療する歯とラバーダムの間にできるすき間を
特殊な材料で封鎖します。
次に、ヨードをくまなく塗布して最低3分間
時間を取って消毒をしています。
この方法は医科においても、身体のどこかを手術する際に行われている方法です。
これなら、手術野を確実に滅菌できるからです。
(アルコールではダメ)
歯の中は元々無菌状態です。
虫歯のせいで歯の中に細菌が入ってしまったなら、
それを殺菌して
できるだけ細菌がゼロの状態
に持っていかなければいけません。
そのためには、
無菌操作(※A)
という概念が求められるのです。
(※A:細菌やウイルスが一切ない状態で作業すること)
そして、無菌操作を行うには、
それなりの時間と労力を投入しなければなりません。
そのために必要な費用も自ずとかかってしまいますが・・・。
ということで、マイクロスコープ精密根管治療を検討されている方は、
肉眼とマイクロスコープでの根管治療には
少なくとも3つ(※B)の大きな違いがある
(※B:患者さんにとってわかりやすい点で、という意味です。
実際にはまだまだありますが・・・)
ということを知っておかれると良いでしょう。
という方はこまい歯科までご連絡ください。
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