歯医者さんが答える!インプラントよくある質問③
投稿日:2024年3月11日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol613)
Q1:インプラントってどのくらい持ちますか?
A1:インプラントの寿命には複数の要素がありますので
それぞれに分けてお答えしますね。
今日は3つ目。
3.病気(歯周病、糖尿病など)があるか?
(1)歯周病
特に、若くして歯周病になっている、歯周病の進行が速い、という場合は
要注意です。
歯周病があったが、治療をして今は落ち着いている、というのでしたらリスクは下がります。
しかし、その歯周病も軽度だったのならまだ良いですが、中度以上の場合には
やはりリスクは高くなってしまうので要注意です。
ではなぜ歯周病だとインプラントの長持ちに影響するのか?
それは、インプラントもまた歯周病になりやすいからです。
それがインプラント周囲炎と呼ばれるものです。
インプラント周囲炎はインプラント周囲の顎の骨を溶かしてしまう病気です。
要するに歯周病のインプラント版。
だから、インプラントを成功させるためには事前に歯周病を治しておくことが肝要なのです。
そしてインプラントが完成した後も、メインテナンスをして歯周病予防に努めることも
同じく肝要です。
それらが達成されていれば、長持ちしやすいことも判明しておりますし、
そういう患者さん方もずっとメインテナンスをして経過を追っており、
問題なく過ごしておられます。
(2)糖尿病
インプラント手術する前の時点で、HbA1cが7.0を超える場合は施術不可能です。
その数値を下回っているならば施術はできます。
しかし、やはり失敗率は多少上がります。
中長期的にも、インプラントの安定を考えた時に、
歯周病、そしてインプラント周囲炎のリスクも多少想定されます。
コントロールされていればほとんどの場合は問題ありませんが、
されていない場合、私もさすがに施術はお断りしております。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
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