歯周病は認知症に関係していた!
投稿日:2020年11月9日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol82)
先日、九州大学などの研究チームが
「歯周病菌が体内に侵入し、
認知症の原因物質が脳に蓄積して
記憶障害が起きる」
仕組みを解明した、
とのニュースが流れました。
認知症の7割がアルツハイマー病です。
アルツハイマー病は
アミロイドベータと呼ばれる異常なたんぱく質
が少しずつ、
長年かけて脳に蓄積することで発病や進行に
つながると言われております。
歯周病菌やその毒素は歯ブラシなどをするとその場から
血管に入り込み、全身に回ります。
そして
その過程でアミロイドβが体内で作られ、
脳に蓄積することが
解明されてきていました。
研究チームはマウスを歯周病菌に感染させて実験したそうです。
すると、
感染したマウスの脳血管の表面ではアミロイドβを脳内に
運ぶ受容体の数が約2倍に増加、
脳細胞へのアミロイドβの蓄積量も10倍に増加。
チームの武洲(たけひろ)・九大准教授(脳神経科学)は
「歯周病菌が、異常なたんぱく質が脳に蓄積することを
加速させてしまうことが明らかになった。
歯周病の治療や予防で、
認知症の発症や進行を遅らせることができる可能性がある」
とおっしゃったそうです。
学生時代、歯周病菌の培養実験をした時、とても臭いにおいが
実験室に蔓延した記憶が今でも残っています。
歯周病になると、体に悪そうだな・・・と
ずっと思ってきましたし、
実際に歯周病と全身の関係は
昔からずっとずっと言われ続けてきていました。
そしてやっぱり関係していたか、ということがわかった研究発表でした。
皆さんも歯周病ケアをして認知症予防をしましょう。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
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