歯医者さんで入れるセラミックはこうして作られる⑤(まとめ)
投稿日:2020年11月18日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol87)
歯医者さんで入れるセラミックはこうして作られる①~④の記事、
一般の方には少々難しかったかと思います。
そこで、もう少し読みやすく全体が理解しやすいようまとめてみました。
Step1.歯医者さんで歯型を採る。
Step2.石膏模型を作り、技工所に模型を送ります。
Step3.模型のさまざまな準備をした後、まずはワックス(ロウ)で
歯を形作っていきます。
Step4.コンピュータでスキャンし、CADCAMでフレームを作る
Step5.フレームに接着剤として機能するセラミックを塗って1050℃の高温で焼く
▼最初は色付きですが高温で焼くと透明になります
▼焼いた後
Step6.セラミックを手作業で盛り上げて色付け・形作りをする
Step7.高温で焼き上げる(実際は焼く作業をここまでの過程でも何度も行っています)
Step8.完成
簡単にまとめるとこんな感じです。
しかしセラミックはとても繊細な材料です。
しかも、色や形を自然なものにできるだけ近づけ、
同時に強度との折り合いをつけるという相反する課題を
技術・知識・知恵を総動員して解決しながら製作しなければ
いけません。
今の日本には、このような高い技術を持った歯科技工士さん達が
とても少ない状況です。
かつて全盛を誇った日本の半導体産業と同じように、
歯科技工士さん達も中国や東南アジアなどの価格の安さと勢いに
圧迫されており、とても心配しております。
その中で当院では素晴らしい技工士さん達と一緒にできており、
大変ありがたく感じております。
皆さんにも安心してお口に入れていただけるセラミックをご提供し続けるべく、
引き続き努力してまいりますのでよろしくお願いいたします。
こまい歯科までご連絡ください。
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