虫歯・歯周病を防ぐ神秘の液体
投稿日:2024年3月21日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol618)
「虫歯・歯周病を防ぐ神秘の液体」というと、
なんだか胡散臭いなあ、って思いました? ^^;
実はこれ、皆さんが良く知っているものなんですよね。
その神秘の液体とは・・・
唾液
なのでした。
では、唾液がなぜ虫歯や歯周病を防ぐのでしょうか?
まずは唾液の成分をチェックしてみましょう!
水: 唾液の最も大きな成分で、口腔内の湿潤を保ち、食べ物の摂取を助けます。
電解質: 唾液のpHバランスを調整し、ミネラルの補給に役立ちます。
粘液(ムチン): 唾液の粘性と潤滑性を提供し、口腔内の組織を保護します。
タンパク質:
①リゾチーム:口腔内の細菌の成長を抑制
②ラクトフェリン:抗菌性あり
③ヒスタチン:抗菌性あり、傷を治す力あり
④ペルオキシダーゼ:抗酸化物質
⑤免疫グロブリン(IgA、IgG、IgM)
→IgA、IgGは病原体(ウイルス、細菌、真菌など)を絡めとり、それらの毒素を無効化
IgMは感染初期に働く、免疫機能を支援する役割もあり
⑥消化酵素(α-アミラーゼ、マルターゼ、リパーゼ):食物の消化を助ける
有機物: 尿素や尿酸など(ごく少量)。口腔内の細菌による分解過程で生じるもの。
これらの成分は、唾液が消化の助け、口腔内の清潔の維持、抗菌作用、歯の再石灰化など、
多くの重要な機能を果たしています。
さらには消化管粘膜に対して保護作用だけでなく、抗がん作用もあったりします。
すなわち、
唾液は虫歯、歯周病予防にはとても重要です。
さらには全身の健康にも重要なのです。
そのためにはしっかり咀嚼して唾液を出す習慣をつける、
なるべく副交感神経が優位になるリラックスタイムを積極的に確保するなど、
唾液の量・質ともに良質な身体を、皆さんにはぜひ目指していただきたいと思います。
をお探しの方はこまい歯科までご相談ください。
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