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歯医者さんが教える!マイクロスコープのおかげで救える歯④

投稿日:2022年6月29日

カテゴリ:ドクターズブログ

こまい歯科の小泉です。(vol356)

 

マイクロスコープのおかげで救えるようになったケースの1つが、

・根管内で器具が破折して食い込んでしまっており、しかも根尖病変がある、

・根管充填材が歯根の外に出ており、しかも根尖病変がある

という場合です。

まず器具が破折してしまっているケースですが、

これは治療のシステムから考えると0%にすることはできません。

 

患者さんとしては、器具を折った先生のことを怒ったり恨んだりする気持ちに

なりやすいかと思います。

 

中には歯医者さんですら、「自分は器具を折るような下手なことは絶対しない」と

いう思い込みから批判する場合も残念ながらあるようです。

 

しかし、それでは何も解決しないですし、誰も救われません。

 

ここでは話の本題からずれてしまうので詳細は割愛しますが、

治療のシステム上、いつ誰に起きても不思議ではない、

という認識を持ったほうが良い、とだけお伝えしておきます。

 

話を戻しますと、では器具(主にファイル)が折れた場合にどうするか?

 

実は肉眼での治療だと、根管内に折れ込んだ器具はまず取れないのです。

 

それが、マイクロスコープを使うことで、かなりの確率で折れた器具を取り除けるように

なってきました。

 

もちろん100%全部取れるとは限りません。

(私の場合は、過去12年間では99%の除去を実現しております。)

 

次に歯根の外に出た根管充填材ですが、こちらは除去できる場合とできない場合があります。

 

ただ、除去できない場合でも、除去できる範囲で除去してあげると

回復してくれるケースも多々ありました。

 

これも従来のクラシカルな肉眼による根管治療ではあり得なかったことです。

 

いずれにしても、マイクロスコープを使うことで治せる範囲がグッと広がった、

ということは紛れもない事実です。

 

 

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