歯医者さんが教える!セラミックの寿命
投稿日:2023年3月9日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol477)
患者さんからよく聞かれる質問です。
「セラミックの寿命ってどのくらいですか?」
まず最初にご注意いただきたい点があります。
それは歯の状態の差、個人差がまず大きく影響する、ということです。
例えば、虫歯で歯がほとんどない状態で、しかもかみ合わせる歯の本数も
通常に比べて20%少なく、咬む力自体も非常に強い。
そんな患者さんだったらどうでしょうか?
この条件で想像すると、10年持てばかなりラッキーかなあ、と思ってしまいます。
少し条件を緩和して、咬み合わせる歯の本数がすべてそろっているとしたら?
それなら少し希望が増しますが、やっぱり厳しいな、という印象があります。
さらに状態を緩和して、虫歯でやられてしまった歯の部分がだいぶ少ないとしたらどうか?
だいぶ希望が増えてきますね。
その上で一般論ですが、私が施術してきた経験も合わせると、
10年が1つの目安になると思っています。
「10年ひと昔」と言いますが、やっぱり10年という年月は結構長いですよね。
まして、セラミックはガラスみたいなものです。
それを毎日、ガシガシ食べ物をかみ砕き、咬みちぎっています。
60℃の熱いお茶が来たかと思えば、4℃の冷たいアイスクリームが入ってくる
といった、地球上でもなかなか過酷な環境です。
そんな過酷な環境下で10年耐久させることは、けっこうハードルが高いとも言えます。
以上、ご参考になれば幸いです。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
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