歯医者さんが教える!精密根管治療の価値
投稿日:2022年7月29日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol372)
精密根管治療、
マイクロスコープ根管治療、
顕微鏡根管治療。
この辺のキーワードから当院・こまい歯科を探し出されて受診される方が
かなり多いです。
一方、それらの存在を全く知らなかった患者さんもまたそれなりに
いらっしゃいます。
まず、根管治療とは、歯の中に侵入した細菌のせいで
歯の血管・神経(=歯髄)や歯根の先に炎症が発生したことで出る
痛み、腫れ、噛めないなどの症状を治すために行われる治療
のことです。
根管治療は多くの場合、
虫歯が大きくて歯の神経にまで到達していた、
歯の神経がない歯なのに痛い、
といった場合に行われます。
昔はそういう場合、根管治療をされずに歯を抜いていた時代がありました。
今でも、国によっては根管治療せずに抜歯しているところもあるようです。
つまり根管治療は歯を抜くのを避けるために編み出された治療法ということなのです。
しかし一方で、日本の根管治療は先進諸外国からずっと馬鹿にされ続けています。
なんとも悔しいことではありますが・・・。
とはいっても実際の結果もそうなので、反論できない部分もあるのです。
例えば2005年に発表された東京医科歯科大学の調査でも、
日本の根管治療の成功率は30%程度という目を覆いたくなるような結果が
出ています。
ただしこれには理由があります。
根管治療というと、諸外国では最低でも1本の歯で500ドル(5万円強)、
米国だと1根管で500ドル、奥歯だと円換算で15~50万円はするようです。
ところが日本では、肉眼の治療が主体であり、
その治療費は100ドル未満、すなわち1万3千円以下(患者さん負担だと4000円程度)
という、とてつもなく安い治療費になっています。
米国はインフレやその他事情から仕方ないにせよ、
5~10倍以上の治療価格差があるのは何かカラクリがある、と思いませんか?
世界的に著名な歯医者さんに言わせると、
鉄砲部隊と竹やり部隊で闘っているくらいの差がある、と。
つまり諸外国は鉄砲で闘っている一方、
日本の多くの歯医者さんは肉眼診療、つまり竹やりで勝負しているという状況なのです。
使う器具、器材、かける労力、コストなどあらゆる面で全然違うのですから
これでは日本全体の治療成績の平均が30%程度の成功率なのも無理ないと感じます。
マイクロスコープに必要な器具は、どれも本当に高価です。
主に米国から輸入される器具たちを見ても、そう思います。
しかし、その鉄砲に相当する最新鋭の医療器具を使うことで
抜かなければならなかった歯が助かったり、
歯の寿命が長くなったりするとしたら、
それは患者さんにとっては大いなる福音と言えないでしょうか?
歯をなるべく抜きたくない、あるいは歯をできるだけ長持ちしたい、
という方は治療前に精密根管治療をご検討されると良いでしょう。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
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