歯医者さんが教える!古い詰め物やかぶせ物は治したほうが良い?
投稿日:2022年8月8日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol377)
患者さんからよく聞かれる質問で、
Q:「古い詰め物やかぶせ物は治したほうが良いですか?」
A:確かにどんな物も残念ながら経年劣化はしていきます。
しかし、その詰め物やかぶせ物の年数、材質、治し方、その歯の状態、虫歯のリスク、
ご自身の考え方などを総合して判断したほうが良いです。
また、治すとしたら次は何の材料を使う予定で考えているか?
によっても答えは変わってきます。
例えば日本でよく使われている材料の1つに銀歯があります。
しかしこの銀歯、最大の欠点は寿命の短さです。
詰め物で5年、かぶせ物で7年程度の寿命であることがわかっています。
一方、歯は一生に4回しか治せない、と考えておいた方が良いです。
歯は、皮膚・筋肉・骨・血管などと違って自然治癒は一切ありません。
そのため昔から、悪くなった部分(=虫歯や歯に入った亀裂で脆弱になった部分)を
削って人工物で詰める、かぶせる、ということをずっと行っています。
(※歯の再生は2022年現在であってもまだまだ夢物語です)
しかし、治療のたびに削っていくのですから、歯がどんどん減っていってしまうのです。
寿命の短い材料である銀歯で治し続けると、
厳しめに計算すると5年×4回=20年
楽観的に計算しても7年×4回=28年
で、計算上は歯の寿命を迎えてしまうことになります。
一方、いわゆる金歯(金合金、白金加金合金)は昔から使われていますが、
大変長持ちします。しかも虫歯の再発がとても少ないです。
20年、30年、中には40年も持っているケースによく遭遇します。
また、セラミックも歯と接着しており、虫歯菌が付着しにくいことから
これも虫歯の再発がとても少ないです。
これらの材料は銀歯と比べてもその差は歴然としています。
いろんな背景を頭に入れつつ、
治療した方が良いか、それともあえて経過観察していくか?
よく担当医の先生とご相談されることをおすすめいたします。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
■ 他の記事を読む■