歯科における治療技術
投稿日:2021年6月9日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol177)
歯科はさまざまな細かい作業の連続です。
歯の外から削ることはもちろんですが、
歯の中も削ることがあります(※「根管治療」で検索してみてください)。
どちらも違った難しさがありますが、共通して求められるのは
手先の器用さ、知識、知恵、経験です。
手先の器用さは、小さいころから器用だ、という人も実際いて、大学の歯学部でも
そういう人達は10%程度いました。
ただ、大学卒業後のトレーニングで簡単にその順位は入れ替わります。
(1万人に1人くらいの天才的に器用な人だったら別格かもしれませんが、まずいません)
私は2003年に大学を卒業後、技術トレーニングを4年間みっちり受けたことがあります。
その時のお師匠さんの教えは15年以上経った今でも生きています。
当時はあまりに厳しくて、食欲が低下して1か月で5キロ痩せました。
それでも逃げずに、必死に食らいついて、毎日毎日歯を削る訓練を自らに課しました。
その結果、全国から研修にいらした先生方に恩師とともに技術指導に携わるほどにまでなれました。
手先もずいぶん器用になった、と実感しています。
また、技術を裏付ける科学的知識、そして日々の診療やいろんな患者さんにおける治療の反応
などから得られる経験と、それに対する細かい洞察を重ね続ける中で生まれてくる知恵。
他分野でも、一流と呼ばれているスポーツ選手、企業経営者、芸術家などなど、
仕事内容は違っても考え方においては相通じるものがあって
勉強になることがとても多いです。
私はこれらを総合して、技術の水準を高めてきました。
IT技術の発達は目覚ましいですが、歯の治療を機械化するには課題が多すぎて
実現するのは遠い将来かと思われます。
当時は厳しくご指導いただいたお師匠さんの教えの数々は、
今や多くの患者さんのために役立っており、ただただ温かく感じられています。
より良い方法を求めて、日々改善。
歯科医師になってからそう心がけてもうすぐ20年が経とうとしています。
一人でも多くの方にお役に立てれば幸いです。
お探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
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