歯医者さんが教える!インプラントの欠点①
投稿日:2022年5月19日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol335)
インプラント治療、確かに良い面は多々あります。
一方で、欠点も確かにあるにはあります。
①インプラントで歯を作ると食べ物が挟まりやすい場合がある
②元の歯の形をそのまま再現できるわけでは必ずしもないのでイメージが変わる場合がある
③インプラントで大きなブリッジを作った場合、お手入れが大変になるケースがある
④インプラントする前から歯周病があったり、タバコを吸うと悪くなりやすい
では解説です。
①インプラントで歯を作ると食べ物が挟まりやすい場合がある
歯を抜くことにより、どうしても顎の骨が減ります。
この理由の1つが、歯根から顎の骨に向かって伸びているシャーピー線維
という名のコラーゲン線維がいなくなることにより、顎の骨の頂点付近の
薄い骨が無くなってしまうからなのです。
今の医学では残念ながらこれを防ぐことはできません。
また、インプラントになる理由の多くが、
治療できないくらい歯が膿んでしまった、
歯が折れてしまった、
根尖病変が大きすぎて治せない、
歯周病が進行してしまって治せない、
といったあたりです。
そのため、どうしても顎の骨の一部が失われてしまっていて、元通りに回復しない地点から
インプラントで歯を回復することとなってしまいがちです。
つまり、元の歯の形を再現するのは実質不可能であることが多い、ということです。
中にはこういう反論もあるでしょう。
「いや、顎の骨や歯肉を移植すれば大丈夫だ」と。
確かに顎の骨や歯肉を移植して、その時は100%とは言いませんが
その時は一時的にかなり回復するかもしれません。
しかし、10年後には元の木阿弥になることが知られてもいるのです。
いろんな手法を使って、食べ物が挟まりにくいように最大限の努力はしていますが、
それでも食べ物が入りやすい場合が出てきてしまう、というのが現実です。
逆に、最初から全然問題ない、という患者さんも多数いらっしゃいますから、
そこまで気にしなくても良いかもしれません。
歯を抜いた理由、その時のダメージの状況、歯肉と顎の骨の厚み、栄養状態などなど・・・。
さまざまな因子が重なってうまくいっているのだと思われます。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
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