歯医者さんが教える!インプラントで失敗しやすい条件とは?①
投稿日:2021年2月26日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol133)
初めて当院に来院された患者さんの中には、
「インプラントってうまくいかないんでしょ?」
とおっしゃる方がいます。
しかし、
もしうまくいかない治療法なら、
世界的にここまで標準治療にはなっていないはずですね。
実際には、ごく当たり前のように世界各国で行われている治療です。
ただし、もちろんインプラントがうまくいかない、失敗しやすい条件というのは
確かにあります。
次のうち、皆さんがご自身で当てはまる項目がないか?
を確認してみてください。
1.喫煙あるいは元々喫煙していた場合
私はいつも口を酸っぱくして言っていますが、
「インプラントをするならタバコは一切止めてください。」
「電子タバコも禁止です。」
喫煙すると血流が悪くなります。歯周病にかかりやすくなります。
傷の治りも明らかに悪いのです。
また、骨を増やす増骨術(ソケットリフト、サイナスリフトなど)もうまくいきません。
だから、当院で喫煙しながらでも施術を受けたいという方に対しては、
保証は一切していないのです。
また、喫煙を止めた、という場合でも要注意です。
程度によってはそういう患者さんでも当院でもインプラントを請け負っていますが、
タバコを吸わない方よりは治りが悪い傾向にあります。
2.歯周病
歯みがきをした時に血が出てきませんか?
毎日、デンタルフロスや歯間ブラシを使っていますか?
お口の臭いが気になりませんか?
歯が少しぐらつきませんか?
定期的に歯医者さんで歯石を取ってもらっていますか?
これらの点に当てはまる方は歯肉炎や歯周病になっている可能性が高いです。
インプラント治療をする前に、必ず治しておきましょう。
また、インプラントは時間がかかりますが、だからと言って歯周病との同時進行も絶対ダメです。
3.お口の手入れがちゃんとできていない場合
多いのは「自分は歯は悪くない」「ちゃんと磨けていると思う」
という強い自己主観です。
しかし、これも失敗の原因になりかねません。
客観的な評価が必要です。
インプラントをする前に、一度ぜひ、自分の歯を全部、染め出し液で染めてみてください。
もし、ほとんど染まってしまうくらい汚れているのなら、失敗する確率が非常に高いです。
(私がそういう方を施術すると想定しても、うまくいく気が全くしません・・・)
また、歯の裏側はご自身では見えないので、
やはり一度歯医者さんでお口の状態を確認してお墨付きをもらってから
インプラント治療を受けるのが安全です。
4.糖尿病
これもインプラントがうまくいかない最たる原因の1つです。
身体の細胞がエネルギー不足状態に陥っているため、とにかく治りにくいのです。
そして、お口の中の雑菌に感染しやすい状態です。
往々にして、歯周病にも罹っている割合が多いのです。
5.骨そしょう症
これも要注意です。
特にビスフォスフォネート製剤を服用している場合は、
原則インプラントは禁止とされています。
ただ、患者さんによってはこのお薬を飲んでいないのに、
飲んでいると誤解しているケースもあるので
不明確な場合には担当の内科の先生との連絡が必要です。
いかがでしょう?
まだ他にもありますが、
ひとまずセルフチェックとして最低限しておきたい項目
を挙げておきました。
という方はこまい歯科までご相談ください。
■ 他の記事を読む■