歯のクリーニングにおけるよくある誤解③
投稿日:2024年4月25日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol637)
3.歯のクリーニングを受けていたら、詰め物/かぶせ物が取れた。
取れたのはクリーニングのせい?
→いいえ。
歯の詰め物、かぶせ物はそもそもクリーニング程度の力では普通取れないくらい
強く歯に装着されます。
だから、クリーニング程度で詰め物/かぶせ物が取れるような力ことはないのです。
それなのに詰め物/かぶせ物が取れたとしたら、それはいったいなぜか?
というと、
・セメントの劣化
・虫歯
・歯の破折
・土台の破折(歯の神経がない場合)
のいずれかです。
まずセメントの劣化について。
年月とともに、歯と詰め物/かぶせ物をつなぐセメントは劣化が進みます。
その結果、維持力が弱まってしまったところにクリーニングで少し力を加えただけで
取れてしまった、という場合もちらほら発生します。
次に虫歯。
詰め物/かぶせ物の内部で虫歯が再発し、隙間ができてくると、維持力が弱まります。
歯の破折は、歯自体が折れる、すなわち構造が壊れるので維持力が弱まります。
土台の破折も同じことです。
そして実際の現場での頻度ですが、
そのほとんどが
セメントの劣化か虫歯
の2つです。
ただ、何の事情も知らない患者さんにとっては、
「クリーニングのせいで歯が取れたのでは?」
と思いたくなるのも無理ないでしょうね・・・。
歯医者さんも歯科衛生士さんも、良かれと思って施術しているのに
理由を知らずに一方的に責められたら、きっと悲しみます。
患者さんにとっても結果的には不利益だと思います・・・。
なので、そんな悲しい思いをしないためにも、
皆さんどうか上記のことを知っておいていただけると幸いです。
をお探しの方はこまい歯科までご相談ください。
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