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歯医者さんが教える!歯の神経を温存することの難しさ②

投稿日:2022年9月2日

カテゴリ:ドクターズブログ

こまい歯科の小泉です。(vol388)​

 

歯の神経を温存することって、実は意外と難しいのですが

これには大きく分けて3つの要素があります。

 

1つ目は診断。2つ目が技術。3つ目は患者さん側の部分です。

 

今日は2つ目の技術の部分に焦点を当ててみましょう。

まず、歯の神経を温存するには原則として虫歯を完全に取りきらなければなりません。

 

とりわけ、虫歯を除去していく過程で歯の神経が露出してしまった場合は特に、です。

 

もちろん100%虫歯を除去しなくても歯の神経が温存できるケースも実在します。

しかし、それはいろんな幸運が重なった場合にしか起きない奇跡とも言えましょう。

 

一昔前までは、虫歯を除去する際に、気をつけないと歯医者自身が虫歯菌を

歯の神経に押し込んでしまって、歯の神経が残せなくなる場合がある、など

まことしやかに言われていたこともありました。

 

しかし、ここ数年でこの概念は完全に覆りました。

 

今では、虫歯が象牙質に到達すると全ての場合で歯の神経に虫歯菌が侵入してしまっている、

ということが新しい常識となったのです。

 

ただ、虫歯を取りきれば歯の神経に入り込んだ虫歯菌が居なくなるケースが

かなりあることも同時に判明しています。

とはいえ、神経を温存できるか否か?の分岐点が誰にも分からない

という難しさがつきまといます。

 

一方で、虫歯を除去していくと歯の神経が露出してしまった。

 

それでも虫歯があって、

虫歯と感染した歯の神経組織を取りきった上で封鎖すると

歯の神経を温存できる場合もあります。

 

これが歯髄温存療法です。

 

この歯髄温存療法は

確実な感染組織(虫歯や神経)の除去、

無菌操作、

マイクロスコープを用いて歯の神経の病的組織と正常組織を見分ける観察眼、

MTAセメントの使用、

そして確実な封鎖。

 

これらの知識と技術が無ければ歯髄温存療法をして成功を実現させることは不可能です。

しかも、正確に行ったとしても、必ずしも成功しない、という点もまたこの治療の予測が

つきづらいやっかいな点です。

 

ですから、歯の神経を温存できるかどうか?は技術的にも意外とハードルが高いのです。

 

それを承知された上で、条件が合えば歯髄温存療法を検討してみてください。

 

※注意※

歯の神経が露出、あるいはしかけた場合に行う

世界基準の歯髄温存療法は自費診療となります。

(ラバーダム、MTAセメント使用)

治療前にご相談が必要です。ご了承ください。

 

世田谷区・千歳烏山で歯の神経をできるだけ温存する歯医者

をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。

 

 

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