歯医者さんが教える!インプラント周囲炎②
投稿日:2022年10月24日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol412)
インプラント周囲炎にかかりやすい人の例として
代表的なのは
インプラント手術前に既に歯周病にかかっている人
タバコを吸う人・タバコを今は止めたけど過去に吸っていた人
歯医者さんで定期検診とメインテナンスを受けていない人
です。
また、正しいセルフケアができていない人もリスクが高いです。
必ず毎日、デンタルフロス、必要な人は追加で歯間ブラシも使う必要があります。
ただし、ネット検索してもほぼ出てこない情報として、
インプラント周囲炎を必要以上に恐れる必要もない、
ということがあります。
もちろんインプラント周囲炎は気をつけなければいけませんし、甘く見ない方が良いです。
ただ、逆にネガティブキャンペーンが行き過ぎて、不必要に恐れる人が多くなっている感じが
しています。
インプラントをする前からお口の中がきれいな人で、インプラントをした後であっても
同じようにケアすれば全く問題ない患者さんも多数います。
そういう患者さんのうち、インプラント周囲炎を必要以上に恐れてか、
デンタルフロスや歯間ブラシで力強く清掃し、逆に歯肉を傷つけてしまって、
そこから雑菌が入り、歯肉が腫れてしまった方が過去に2人ほどいました。
単純な磨きすぎ、お手入れのし過ぎです。
それで、すかさず過剰なお手入れを止めていただいたところ、腫れはすぐに消えましたが、
自分で自分の歯肉を削り取ってしまった結果となったのです。
インプラント周囲炎のメカニズムとは全く異なりますが、
本当にもったいないと思いました。
インプラントを特別視する必要はありません。
普通に、当たり前のお手入れを、当たり前のように行う。
ただそれだけで良いのです。
お手入れしなさすぎも問題ですが、やり過ぎもまた問題です。
このやり過ぎる問題は、以外にもネットにもありませんし、
なんと文献上にもどこにも載っていません。
割合があまりに少ないからなのでしょうけれど、そういう患者さんもいらっしゃいます。
インプラント周囲炎が心配な方のお気持ちはよく分かりますが、
正しくケアできているのであれば、
もう少し、肩の力を抜いても良いかもしれませんよ。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
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