歯列矯正とセラミックのかぶせ物
投稿日:2022年11月11日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol421)
患者さんから、
Q:「他の歯医者さんで歯列矯正をするときに、
差し歯をプラスチックの歯にしないといけないと言われたのですが、
本当ですか?」
というご質問がありました。
A:プラスチックのような仮歯にすれば、確かに矯正器具は取れにくいですが、
差し歯がセラミックで、できれば外したくないのでしたらそのままでも施術は
可能です。
ただし、矯正装置は取れやすい点だけ予めご了承いただいております。
では解説です。
矯正器具を歯につける時、接着というメカニズムを使っています。
差し歯でも何でもない、健康な歯に対しては接着力が最も強くなります。
しかし、セラミックの場合は大変です。
なぜならガラスのような性質をしており、ツルツルしているからです。
そのため、接着のメカニズムが働きにくくなります。
そこで、セラミックに対しては、セラミックプライマーという材料を使って
シラン処理と呼ばれる化学反応を引き起こすことで接着力を高める必要があります。
しかしながら、そのシラン処理を行ったとしても、
実際にはセラミックのかぶせ物や詰め物に対して
歯列矯正装置はくっつきづらいものです。
ですから、そのことを最初に頭に入れておいて、
あとは定期的に取れることを見越しながら歯列矯正を進める
ということは可能です。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
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