歯医者さんが教える!精密根管治療でないと不可能なこと②
投稿日:2022年8月17日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol379)
精密根管治療でないと不可能なことを、歯の解剖から考えてみましょう。
歯、と一言で言っても前歯、犬歯、小臼歯、大臼歯というように様々な種類があります。
そして、歯の神経もまた、さまざまな形をしています。
その例がこの図です。図の黒い部分が歯の神経です。
いかがでしょうか?太い黒線の部分がどの歯にも見られますが、
途中で細かく枝分かれしているところもけっこうありますね。
この中で例えば次の歯の根管治療をするとしましょう。
肉眼での治療の場合、どの先生であっても青い線の経路をたどることは
おそらくできるはずです。
しかし、赤い線の部分は不可能です。
そもそも歯の中自体がほぼ見えないのですから、赤い線の部分の存在自体に
気づけるわけがありません。
一方で、そこにも歯の神経・血管があり、細菌も侵入しています。
栄養豊富であり、体温も36℃、水もある。
細菌たちにとってはなんて快適な環境なことでしょう。
いくらでも増殖し放題。まさに食べ放題、飲み放題!といった状況です。
そのため、赤い線の部分を取り残し、なおかつ消毒も不十分であった場合、
将来その歯が炎症を起こして痛んだり腫れたり膿んだりする可能性が考えられます。
その確率が70%程度ということなのです。すなわち勝率30%程度といったところです。
それに対して精密根管治療の場合、かなりの確率で赤い線の部分を発見することが
できます。
そして精密かつ極細の器具を用いて、赤い線の部分もクリーニングすることが
できるわけです。
もちろん100%発見できるわけではありませんが、勝率が80%、90%
なのですから、雲泥の差ですね・・・。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
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