歯医者さんが教える!虫歯を治したのにしみる・痛いのはなぜ?②|世田谷区千歳烏山でおすすめの歯科|千歳烏山KI歯医者

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歯医者さんが教える!虫歯を治したのにしみる・痛いのはなぜ?②

投稿日:2025年1月31日

カテゴリ:ドクターズブログ

千歳烏山KI歯医者の小泉です。(vol734

 

今日は

虫歯を治したのにしみる・痛いのはなぜ?​

という問いへの答えまで行きましょう。

 

まず、虫歯を治したのにしみる・痛い、ということは

その歯の神経は取っていないはずですから、

C2という診断だったかと思います。

 

C2(第2段階の虫歯)

しかし、このC2という分類の仕方にも弱点があったのです。

 

実は10年以上前までは

C2なら歯の神経に虫歯菌はまずいない、と信じられていたのです。

 

しかしその後の研究で、C2なら必ず歯の神経に虫歯菌が入ってしまい、

歯の神経に炎症が起きていることが判明したのです。

 

そして、虫歯の治療をしたのだけれどしみる、痛い、という場合には

実は治療前の段階で既に歯の神経の炎症が意外とひどくて治らない状態

(米国では不可逆性歯髄炎と呼ばれていたりもします)

なのだけれど、慢性炎症だから症状がほとんどなかった。

それが治療がきっかけで急性化してしみる、痛いといった症状がはっきり

出てきた。

 

これが真相だったりします。

 

それだったら皆さんは

「しみる、痛いといった不愉快な思いをするくらいなら、

最初から歯の神経を取ってしまえばよかったのに!」

と思いますか?

 

患者さんは「歯の神経は取りたくない」という方が多い、と感じています。

 

歯の神経を取ってしまうと歯の寿命は半分以下になってしまいますが、

何となく皆さんも歯の神経を安易に取るのは良くないことだ、

ということは知っておられるのではないでしょうか?

 

しかし、

治療後一定期間を過ぎてもしみる、痛い、というのであれば

不可逆性歯髄炎、

すなわち

歯の神経を取らなければいけない状態、

という可能性が高まってきます。

 

本当に難しいのは、

この診断は結果論でしか分からない・下せないことが多い

という現実です。

 

そして、

患者さんも治療前は何ともなかったのに

治療したら痛くなったじゃないか!という誤解をしやすい状態なので

まさに患者さん泣かせ、歯医者さん泣かせの病態です。

 

かといって、歯を抜いて、歯の神経を微細な顕微鏡で

大学とか研究機関にあるような、スライドグラスを使っての

組織学的な観察をするわけには行きませんものね・・・。

 

歯の神経はできるだけ取らないに越したことはないけれど、

虫歯がどういう広がり方をしているか?

歯の症状はどうだったか?治療したらどう変わり、どう経過していったか?

など、

よく観察しながら判断していくことくらいしか

今のところは方法がないのです・・・。

 

 

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