歯医者さんが教える!根管治療したらどのくらいで痛みが消えるのか?①
投稿日:2022年5月26日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol338)
患者さんから次のような質問を受けました。
Q:「根管治療したらどのくらいで痛みが消えるのでしょうか?」
A:これはとても答えるのが難しいご質問です。
なぜなら、状態によっても、人によっても、歯によっても、さまざまな経過をたどるからです。
ただ、大多数のケースは治療すれば、1週間程度で大方の痛みは落ち着いてきます。
一番痛みが取れやすいのは、初めて神経を取る&虫歯を放置したわけではないケースで、
とりわけ前歯でしょう。
これは歯の神経を取ってしまえば2~3日もすればすっかり良くなっている場合も多いようです。
逆に一番痛みが取れにくいのは、
いろんな歯医者さんで歯を抜くべきだ、と言われたり、
ずーっと痛みが続いていたのに治療をしなかったり、
治療を一度したけれど途中で自己都合で止めてしまったまま放置してしまったり、
根尖病変(歯根の先に炎症が起きることで発生する膿・不良肉芽・のう胞など)
が大きくなっていたり、
歯に亀裂が入っていたり、
歯根の先の神経の出口(根尖孔)が壊れていたり、
問題の歯が上顎洞に接している場合に上顎洞炎を併発していた場合、
などなど・・・。
これらに該当する場合は、そう簡単には痛みが取れないこともあります。
ただ、激痛の場合は、さすがに応急処置をすればそれがずっと続くことはまずありません。
大方の場合は数週間のズレはあっても痛みは取れていく、とも言えましょう。
問題は鈍痛がなかなか消えない場合です。
治療が効かないならば、何か通常とは違う、おかしなことが起きていると考えられます。
そういうケースは一般的に見れば割合は少ないのですが、
難しいケースになると格段に発生率が高まります。
歯を抜かなければならない、と言われるような歯を残そうとすると、
そういう困難な道が待っているとも言えます。
しかし、歯を抜きたくない、という方のお気持ちも良く分かりますので、
まずはご相談ください。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
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